平野醤油 4代目 小野正治が送る うどん屋巡礼記 「松江麺通だんだん」
野津団長と愉快な仲間達のうどん屋巡礼記



セミセルフ式うどん屋、回転。失礼、開店 2003/12/6
その名も「松江麺通だんだん」…経営が回転しないでね!

祝・開店
野津団長、開店おめでとう!
  ……長い道のりでした



■開店準備はどげなかねー?

2003年12月6日 AM 6:30起床。
ミイリ(筋肉痛)が身体を襲う。
運動不足もあり、昨晩のうどんの仕込みが堪えたようだ。
日曜日の早起きには訳がある。
お客さんが、うどんやトッピングを取り、会計するまでの手順とかを明記したもの。
この作り直しスタート。
当初、手順の書いた用紙をハレパネ(ボード状の発砲スチロールみたいなヤツ)に貼り、
それをPOPスタンドでカウンターに立てる予定であった。
が、諸般の事情により、手順の書いた用紙をラミネート→カウンター上面に直接貼り付けになったため、作り直している次第。
ついでだ。
通りを歩いてる人が店の外側からもメニューを見れるようなヤツ、コイツも作ることにするか。

AM 6:55
そういえば、昨晩、
野津団長「小野団員、明日の朝、AM 7:00位には店に来てなー。頼むでー」

って、云っちょなったことを、ふと思い出す。
単なる冗談だろう。
開店時間はAM 11:00だし、そんな時刻に私が店に行っても仕方がない。
第一、コイツらの作り直しが終わってない。

AM 8:30
コイツらの作り直し終了。
うどん屋「松江麺通だんだん」へと、
ツーシーター・ミッドシップのマイカー、HIJET(軽トラ)を走らせる。

AM 8:40
到着。
私・小野団員「ちゅーーす、団長」
野津団長「ちゅーす。昨日はお疲れさん」

よしよし。AM 7:00位には店へ来るように云ってたこと、忘れてるみたい。
早く来らんでよかった。

私・小野団員「開店準備の方は、どげですかー?」
野津団長「あー? 
       どこの誰にそげなこつ、聞ーちょんかいのー。
       何とかなるっちゅーか、何とかするわいな。
       で、小野団員! 
       今日やけど、うどんの“延し”の方、頼むけんな」
私・小野団員「へ? 
       “延し”って何すか、それ。
       一昨日の味見会の日の朝も、同じ会話しましたがな。
       今日は団長のうどん屋のメデタイ回転、失礼、開店でしょーに。
       そげん、醤油屋の僕が、うどん延してどーするっちゅーんですか。
       お客さんに叱られますよ」
野津団長「大丈夫、ノープロブレムや。
       最初の方のヤツは、ワシがちゃんと延しちょいたけん。
       でも、営業中、ワシは、うどん茹でたり接客したりせんといけんけん。
       そん時は、うどん延しちょる場合やないんじゃ。
       んだもんだけん、ワシの代わりに延しちょいてごしないや。なぁ、小野団員」
私・小野団員「そーゆー問題でもないと思いますけど…
       この返事も一昨日と同じやないけー、まったく」

野津団長「で、それ、何もって来たん?」
私・小野団員「何っ?て、」
       諸般の事情により…っていっても、僕の事情じゃありませんけど、
       お客さんが、うどんやトッピングを取り、会計するまでの手順とか明記したヤツの作り直しですわね」
野津団長「あー、そげんこつか。そりゃーー、どーもどーも」
私・小野団員「それから、これが、昨日まだ塗料が乾いてなかったんもんで今日持ってきた、
      “松江麺通だんだん・営業中”
       って書いた、付け替え式の看板。
野津団長「うん、だんだん」
私・小野団員「そんだけかいっ(怒)」

私・小野団員「気を取り直して、お聞きします。
       例の、麺通団関係のうどん本販売用に頼まれてたPOP。
       あれ、確か昨日作って持ってきてましたよねー、私。
       そいで、POPを設置する販売台がまだなかったもんで、今日までに用意してもらう様、
       お願いしちょいたはずですけど…くれぐれも念押しして。
       予想通りまだですわね」
野津団長「ピンポーン」
私・小野団員「あ、やっぱり。
       じゃー、今日は本の販売は無しってことで」
野津団長「本は売りたいんやけどなー」
私・小野団員「どないしたら、いーっちゅーーねん。
       ワシャ、もう知らん」


■いつになったら開店するの?

AM 9:00
スタッフ全員集合。
新規開店にあたり、全員で朝礼&団長より気合い入れ→は、無い。

ここで、トッピング&サイドメニューの一部をプチ紹介。
●海老天 並&大
●ちくわ天
●げそ天
●玉ねぎ天
●茄子天
●きつね
●かき揚げ
●山掛け
●牛肉を甘辛く煮たやつ
●温泉たまご…殻に「松江麺通だんだんのロゴがスタンプしてある」
●生たまご…同上
●おろして大根…大根をカットしたもの&おろし金
           →自分で大根をおろし、フレッシュな状態で食べてということらしい。
             誰のネーミングか知らんけどが面白いがな。
●おろしちゃった大根…普通の大根おろし
           →自分でおろすのが面倒くさいお客さんには、こちらということか。
             誰のネーミングか知らんけどが面白いがな。
●おにぎり色々
●茶碗蒸し
……………………他にもたくさん。
正直、こんなにたくさんのトッピングがあるところ、見たことないで。
山田花子もビックリや。
テンカス&ねぎは、お好きなだけ無料で!
冷水も、二時間までは飲み放題!(→突っ込みを入れるところ)
強烈に辛い唐辛子もある。

私・小野団員「団長。
       PCの前の全国4,500万人のうどんキ?ガイの皆様への宣伝、
       こんなもんで、よろしーでっしゃろか?」

AM 10:30
“新規開店のにぎやかし”っちゅーことでやって来たつもりなのに、
なぜか店内入り口付近に配置された麺台で、
うどんを延し→カットしている私・小野団員。

自動ドアがOPEN。
私・小野団員「すいませーーん。
       AM 11:00からのオープンなですよー。
       もうしばらくお待ち下さいませ」

開店予定時刻を前に、先程から何人かのお客さんが入ってきている。
私・小野団員「野津団長、せっかくですけん、もう、オープンしたらどげですかー?
       テレビとかでたまに見るでしょ。
       行列ができたんで予定を15分繰り上げて開店、っとかゆーヤツ。
       あれ、やってみましょーや」
野津団長「繰り上げて? ふ? うーーん」

今の、「ふ? うーーん」っつーのは、どげな意味だ?
まー、いっか。私の店じゃない。団長の店だ。

AM 10:45
私・小野団員「野津団長、そろそろ、うどん、茹ではじめんといけんじゃないの?」
野津団長「ふ? うーーん」

今度の、「ふ? うーーん」っつーのは、どげな意味だ?
まー、いっか。余り口出しするのもなんだし。団長の店だ。

AM 10:50
私・小野団員「野津団長、いいかげん、うどん、茹ではじめんといけんじゃないの?」
野津団長「ふ? うーーん」

この期に及んでの、「ふ? うーーん」っつーのは、どげな意味だ?
まー、いっか。余り口出しするのもなんだし。団長の店だ。

AM 10:55
私・小野団員「野津団長、なんぼなんでも、うどん、茹ではじめんといけんじゃないの?」
野津団長「ふ? うーーん」

開店予定時刻5分前に及んでの、「ふ? うーーん」っつーのは、一体全体、どげな意味だ?
まー、いっか。余り口出しするのもなんだし。団長の店だ。

AM 11:00
自動ドアがOPEN。
お客さん第一号「11時開店でしたよね。もー、注文していいですわね」
私・小野団員「は、はーっ。えー、ちょっとお待ち下さいませ」

ワ・ワシャー、ど・どないしたら、エーっちゅーんじゃ。
店内入り口付近に配置された麺台で、うどんを延し→カットしている私。
よって、次々と店に入ってくるお客さんは、必然的に私へ声を掛けてくる。
厨房の中に向かい、

私・小野団員「だ・団チョーー。どげんするですかー?
野津団長「ふ? うーー----ん」

おいおい、「ふ? うーー----ん」って場合じゃないだろ。
どうしたというのだ。
野津団長の表情、先程までと明らかに異なっている。
こわばっているというか、頬が引きつってしまってる。
厨房内部をよーッく覗き込む私。

私・小野団員「ゲ・ゲーーーーー。
       ま・まだ、釜にうどんが入ってないやないかーーー。
       う・うどん、まだ茹で始めてなかったっちゅーんかー?」

ワ、ワシャ、知らんでー。
お客さん、たくさん来てしまっとるっちゅーのに。
何があったんや。
厨房内で、何か、やんごとなき事情があって、
茹で始めることができなかったに違いない。
でも、それが何かは、私は知らない。

AM 11:25
めでたく?お客さん第一号、うどんをズルズル開始。
その後、止め処なくお客さんが押し寄せてくる。
うどんを茹でてから水で締め、盛り付ける団長。
トッピングをせっせとこしらえる大村チーフ。
うどんを延し、カットする私・小野団員。
接客担当→熊井の滝・流しそうめんの娘さん。
レジ打ち担当→島根大学生のA君。

島根大学生のA君「いらっしゃいませー。
       冷やしぶっかけ大と、トッピングの温泉たまご、おろして大根、きつね、お一つずつ。」
       ピピピノピ(レジ打つ音でんがな)。
       合計56万円になります……ん? あ?」
島根大学生のA君以外のスタッフ「ど・どんなうどんやそれーー(怒)」

続いて醤油屋の取引先、Fさん登場。

醤油屋の取引先、Fさん
      「あらっ、あんた。こんなとこで、何やっちょなーね?
       醤油屋クビにでもなって、こんなとこで、うどん打っちょなーかね?」
私・小野団員「一昨日も、ある八百屋さんにそんなこと言われましたわ」

その後も、新聞の折込等が功を奏したのか、一般客をはじめ、某団体青年部の会員&OB、
あんな人やこんな人が次々とご来店。
みんながうどんをズルズルやっちょー間も、汗をダラダラと流しながら、
ひたすらうどんを延し→カットしている私・小野団員なのであった。

なんだなんだ、今度は、強烈な異彩を放つ6名の美女軍団の登場だ。
ザッと見たところ65〜75歳位の粒ぞろい。
イエローキャブも真っ青だ。
店内に入るやいなや、セミセルフ式うどん屋にもかかわらず、どやどやと席に座りこんでしもーた。

熊井の滝・流しそうめんの娘さん
      「すいませーん。お先にコチラのカウンターでお盆をお取りくださーい。
       ご注文もコチラでお願いしますー」
強烈な異彩を放つ6名の美女軍団
      「わいわいわい。がやがやがや」

聞こえてないのか、無視しているのか、私は知らない。
とりあえず、お客様は、神様なのである。

なんやかんやで、無事にとはいえない状況でもあったが、めでたく初日の営業終了。
私・小野団員「団長、お疲れ様でした。
      ほな、お先に失礼!」
野津団長「ちょっ、ちょっと待ってゴシナイや。
      大事な話があるんや。
      明日のうどんの仕込みを、今からやらんといけんケンでな」
私・小野団員「そりゃ、そげですわね。
      頑張ってゴシナイませ」
野津団長「頑張ってゴシナイって、そんな冷たい云い方せんでもエーがな」
私・小野団員「だって、またまた、何かヤナ予感がしますもんで…」
野津団長「そげんヤナ予感でもなんでもないけん。
      そーゆーことでお手伝いの方、ヨロチク!」
私・小野団員「あ、やっぱり、そうきましたか?
      でも、今日が最後ですよ」


セミセルフ式うどん屋、回転。失礼、開店…経営が回転しないでね!
を報告いたしました。
「ホントに開店するんかいな?」
という私の心配も杞憂に終わり、ホッ。
何はともあれ、おめでとうございます。
全くもって大物の野津団長、
果たして、開店後も
波乱無く、営業していくことができるのでしょうか?
「いや、野津団長の性格上、まだまだ二波乱、三波乱あるに違いない」
と強く確信している私・小野団員の今日この頃なのである。

次回は、第11回聖地・讃岐巡礼をご報告いたします。
ご期待ください。
本HP編集担当、小野団員でした。
以上、ほな さいなら。
全国のうどんキ?ガイのみなさま。。。






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